REPORT

Chrismas Aviation WorkshopDecember 25, 2015 University of Tokyo

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On December 25th, we held special winter workshop at Hongo campus and invited professionals of aviation such as an airline and an investment bank. This was a good chance for students to obtain valuable information of each field and directly ask specialists many questions.
At first, students were simply surprised at a large scale of real aviation, and then they were gradually attracted an interesting and profound system of aviation business and tried to understand its entire vision by active discussion.
We want to express our gratitude to every attendance for giving such a precious opportunity.

Aeronautics and Astronautics Department, Mater 1, Tomoya Tanaka
暮れも押し詰まった12月25日(金)、エアラインや投資銀行、メーカーといった航空機ビジネスの第一線に関わる方々を本郷キャンパスへお招きし、学生達には普段なかなか耳にすることの出来ない各分野の生の情報を得ながら、様々な質問を直接ぶつける機会として、クリスマス討論会が催されました。
最初は実際の航空機ビジネスのスケールの大きさとそれを支える役割の多さに、ただただ圧倒されるばかりの学生達でしたが、その面白さと奥深さに、次第に熱い議論を交えながら主体的に航空業界を把握しようと努力する姿勢へと変わっていく様子が感じられました。
特に印象深かったエピソードとして、「良い航空機とは何か?」との問いに対する回答の違いが、各分野によって非常に特徴的であったことが記憶に残っています。1人の乗客としては、「乗り心地の良い航空機」が望ましいのは勿論のことですが、エアラインにとっては「整備性・共通性」といった普段の運用に関わる側面も重要なファクターとなっており、投資銀行の視点で見ると、「資産価値の高さ」がキーワードとなって、より転用・売却に有利な装備であること、メーカーからすると、「機体バリエーション・環境性能」など、他社と差別化を図りながら将来の市場ニーズに対応した機体であることが大きな鍵となっているのだと理解しました。いわゆる「ベストセラー」と呼ばれる機体は、なるほどこれらの要素をすべて満たしているのですが、そこには様々な分野を横断した理解と分析が必要なのだと、改めて実感させられた時間でした。
年末のお忙しい時期にもかかわらず、貴重な機会を頂きました関係者の皆様には、学生一同心より御礼申し上げます。

航空宇宙工学専攻 修士1年 田中智也

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