REPORT

2015 US Aviation Tour Report: Day 5, Visit Boeing EverettSeptember 17, 2015

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 We planned and carried out a study tour of various important sites for the US aerospace industry. This tour was intended for U-Tokyo students who wanted to learn about the aerospace industry other than from their studies, and those interested in an internship or career in the aerospace industry or abroad.
 On day 5, we had a chance to observe Boeing Dreamliner (Boeing 787) Gallery and Everett Factory.
 First, we visited Boeing Dreamliner Gallery. It is a facility for 787 buyers to consider the interior furnishings. At that place, we got Boeing staff to introduce design concept of 787 that attaches importance to comfortability by showing us the real things. We had known its improvement of comfortability by using carbon fiber reinforced plastic, but in addition to that, they are particular about points that passengers do not notice. For example, the illumination and windows of its cabin are installed based on biotechnology to make passengers feel comfortable. I felt the pride of a professional, and learned what I should pay attention to when I take a position to make airplanes from this experience.
 Next, we went to Everett Factory, in which 747, 767, 777, and 787 are constructed. At this place, we observed manufacturing process and were introduced about airplane production. Especially I was happy when I was introduced the parts that were made in Japan because I felt that Japan took an important role in manufacturing of Boeing’s passenger planes.
 These experiences motivated me to study aviation industry more. We appreciate Boeing to make such experiences. Thank you.

 普段、大学で勉強しているだけでは分からない航空機産業の現場を自分の肌で感じることで、航空機産業というキャリア・海外留学やインターン・国際キャリアへの可能性を探る為に航空ツアー(9/14(Mon)-18(Fri)を企画、実施しました。
 本ツアーの5日目、私たちはボーイングのドリームライナーギャラリーとエバレット工場の見学をする機会を頂きました。
 まず、私たちはドリームライナーギャラリーへ行きました。ここは787の購入者が主に内装の検討をするために作られた施設で、シートやギャレーなどが展示されています。ここで私たちは、787の快適性を重視した設計思想についてお話を伺いました。787は、例えば照明・窓の配置だけでも乗客の人間工学を意識して作られていることを、実際に物を見せながら説明していただきました。炭素繊維強化プラスチックを機体の素材として導入したことによる快適性の向上に関しては以前から耳にしていましたが、人が気付かないような細部にまで快適性を意識しているとは知らず驚きました。航空機エンジニアのプロとしての働き方を感じ、今後自分たちが実際に飛行機を作る立場になった時に意識しなければいけない点を学びました。
 次にエバレット工場へ行きました。ここでは、777、787等、ボーイングが作るほとんどの旅客機の最終組み立てが行われています。ここで私たちは生産工程を見ながら、飛行機の製造に関するお話を伺いました。特に日本のメーカーを作った部品を紹介して頂き、日本もボーイングの航空機生産の一端を担っていることには特に嬉しさを感じました。一方で日本にはボーイングのように大規模に完成機を生産している企業がないことに少し寂しさも覚えました。私はまもなく空を飛ぶであろう、三菱重工が設計している久しぶりの日本産飛行機である三菱リージョナルジェット(MRJ)に続く日本の完成機の製造に関わり、日本の航空産業をボーイングのような規模で完成機を生産できるようなものにすることの一端を担いたいと感じました。
 エバレットで感じたエンジニアのプロ意識を心に留めて勉学に励み、日本の航空機産業の規模拡大の一端を担えるようになりたいと、非常にモチベーションが上がる1日となりました。
 貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。

工学系研究科航空宇宙工学専攻 修士課程2年 小西 慎吾 (Shingo Konishi)

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